書物蔵

古本オモシロガリズム

「「雑索」は欠陥索引に近いもの」

やうやっと。
やうやっと、まともな「雑索」批評を見たよ。

  • 菊池 しづ子「一般誌を対象とする記事索引の現状」『学習院女子大学紀要』(7), 21-33, 2005

http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E4%B8%80%E8%88%AC%E8%AA%8C%E3%82%92%E5%AF%BE%E8%B1%A1%E3%81%A8%E3%81%99%E3%82%8B%E8%A8%98%E4%BA%8B%E7%B4%A2%E5%BC%95%E3%81%AE%E7%8F%BE%E7%8A%B6&range=0&count=200&sortorder=1&type=0
でもずいぶんまへだなぁ。気づかんかった(;´▽`A``
これを読んでいたら。

私は率直に言って「雑索」は欠陥索引に近いものだと考えている。どのように索引ソフトを向上させたとしても、もともと入力されていない情報が検索されることはありえない。国立国会図書館が標準的で最も大規模な雑誌記事索引を作るのなら、件名を入れるべきだと思うが、それは行われていない。つまりあるテーマに関する記事を探す場合、そのテーマを示す入力したキーワードが記事のタイトルに含まれていない限り見出すことができない、キーワードのコントロールがされていない、という文献検索システムは好ましくない。

いやー、これはまったく惜しい。

「雑索」は欠陥索引に近いもの

ここんとこが惜しい。実に惜しい。
もっと精確にいへば。

雑索はもはや索引ではない

国会の雑誌記事索引(雑索)は、採録誌を増やす代わりに主題標目を付けなくなった瞬間に、「索引」ではなくなったんだよねぇ*1。。。(・∀・`;)
ただの目次DBになり下がったというのが正しい。ただの目次DBなら、じつは熟練労働者が従事する必要はないんだよねぇ。○○的○○といはうか。
雑索が索引でなくなる際の騒動は噂で聞いたけど、基本的になんでも割り切るのが好きな新管理職が現場の反対を無視して、主題標目の放棄と採録誌の拡大を行ったと聞いている。
しかし、にゃんでそんな○○的○○をしちゃうのかといへば、いくつか考へられて。

○○的○○の原因論

まづハ、○務系の台頭といはうか。
もともと紙の時代、○○をお盆にのせてハンコあつめにぐるぐる廻る人たちが居たらすぃーんだけど、
(安寧秩序紊乱の虞があるゆえ(σ^〜^)大幅削除)
付随的には専門家がいなくなっちゃって、ラインがひたすら効率で押してくるのに、質の担保や政策的継続性などを論理的に説明する人がいなくなったといふのも、あるねぇ。質の監視役として柿沼介といはんか丸山昭二郎といはんか、彼らが作ってきた図書館研究の流れがあったんだけど、それは廃止されて久しいし。。。

公開にあたり。。。

まああまり言っても○○どんへの言ひ訳にしかならんからせんないのぢゃが(´・ω・`) そのためかだうか、伏字にしてみた。ん?(・ω・。) 今度はMさんに、もっと細かく伏字を使ひわけぬか! としからりちゃうかすら( ^ - ^ ; )

しかしなぁ(´・ω・`)

このテー度の批判でやれタタカレテマスだのやれハラレテマスだネットを監視して2ちゃんねるもどきで騒ぐのも、なんともはや。むかしはマトモな人々は自分たちがやってることの技術的センスや政策的な有効性(と同時に無効性)などもある程度わかっててやってたと思うけれどねぇ。これぢゃあ夜郎自大の人々ばかりになってしまふわけだ。

*1:ある先生も言っていたが。