書物蔵

古本オモシロガリズム

福次郎さんのアドヴァイス

紀田順一郎先生が2月8日になくなった八木福次郎氏についてHPで述べている。

八木さんの古書談義にはコラムと同じような魅力があって、思わず時が移るのも忘れて耳を傾けたものでした。あるとき、人と会う約束を忘れ、一時間も遅刻して相手の方から大目玉を食ったこともあります。それが反町茂雄氏であったのは、いま思い出しても恐ろしくなります。
http://plus.harenet.ne.jp/~kida/topcontents/news/2012/042501/index.html

遅刻の相手が反町天皇であったとは(・o・;)

アドヴァイス

福次郎さんは数年まえまで古書会館周辺でお見かけした。。。

ああ、近代日本愛書の歴史が歩いてる(σ^〜^)

と思ったことですよ(*゜-゜)
福次郎さんは稲てっちゃんに「百までいきる予定」と言っていたというが。。。
わちき、稲てっちゃんのようにくらすのが(若い頃の)あこがれだったんだけど、その稲てっちゃんの人生を、ある意味、福次郎さんが左右した一瞬があるという。
てっちゃんが若いころ、どうも仕事もつまんなくて、いっぽうで書き物とかもしていたんで、仕事をやめたくなっちゃったことがあるという。その時、(すでに親しくなっていた)福次郎さんがてっちゃんになんと云ったか。

あンた。本以外のことで、なにができるの(´・ω・)ノ

それを聞いて、てっちゃんは以後、書誌学の道をまっしぐら。近代書誌学者の一人として谷沢永一に認められるほどになったのら(σ・∀・)σ
いい話ぢゃないの。。。
福次郎さんの、現実感覚というものは愛書家の趣味ワールドでは有益なものだったのだろうなぁ。
「あンた。本以外のことで、なにができるの(´・ω・)ノ」という言葉をわちきも拳拳服膺したいものぢゃて(*´д`)ノ

福次郎さんの書いたものは他にも?

ところで4月号と5月号の『日本古書通信』に八木福次郎執筆の記事一覧が掲げられとるけど、どーも、筆名で書いたものとかがもれているのではないかと。
一度、

古本屋地図の解題書誌(改訂)
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20090412/p1

をつくった時、google bookでひっかかった関係記事が、福次郎さんの名前でないものなんだけど、ほぼ同じ趣旨の記事が福次郎さんの本に書いてあって(古本屋の手帖だったか)、「こりゃー、福次郎さん、結構、変名で記事を書いてたんだなぁ。。。」と思ったことであった。