書物蔵

古本オモシロガリズム

よねい先生の書評を読む

これを読んだ(=゚ω゚=)

  • 「よねい・かついちろう 村上美代治著 『満鉄図書館史』」『図書館界』63巻3号(通巻360号)Sept., 2011

うーん、村上本については、半分しか書いてないなぁ…(・∀・`;) よねい先生の目下の関心たる日中図書館界関係史についてが半分。ちと、村上著の書評としては…。もちっと踏み込んで村上著についてプラス・マイナス言及してあげてもよかったのでは…(*´д`)ノ
一般に、書評でその本について以外のことが書いてあると査読で落とされちゃうんだけど…、「界」は落とさないのね(=゚ω゚=)
村上本については、「本書は(略)、一度は必ず目を通すべきものとして、また追いつき、乗り越えるべきもの」と評している。ちと抽象的。
日中交流史については、たしかにオモシロそうなんだけれどね。だいたい、くにがまえに書、という新しい漢字にしても、中国図書館学者のトテイユウが〈日本で〉発明したものだし( ^ - ^ )、あの奇天列図書館人間宮不二雄がキーマンではあるし。
でも、満鉄図書館は、本社の図書館にせよ沿線の閲覧場にせよ、基本が、日本人(満鉄)による日本人(居留民)のためのものでしかないので、日中図書館交流史を語るには不適切な題材かと思います。
まあそもそも、マンチュリアはシーヌかという問題もあり(^-^;) ちなみに、マンチュリアは、満州ではななく、満洲と、さんずいつきでシュウを書くのがよろしいかと。だいたい歴史的経緯からいえば、満洲は中国本土とはいひがたい(^-^;)… それをいふたらチベットは…(((( ;゚д゚)))アワワワワ
ってな感じで、中国図書館史とゆーか、それに日中関係を含めると、かなり日本人にはやりづらいような気がします。といふのも、「南京図書大虐殺」が基本的に山崎元さんと『赤旗』の記事を誤解して、中国本土では図書館史年表にまでとりあげられてしまったように、政治的バイアスがかかりまくりで、おちついて史実を追求しづらい状況に、いまだ、あるのではないでしょか。