書物蔵

古本オモシロガリズム

「古通」今月号の川島幸希「古通アーカイブス」には古書にまつわるトラブル2つ

小寺謙吉『宝石本わすれなぐさ』の作中人物に擬せられた坂井一敏が抗議文が「古通」(S55.3)にありと。作中で坂木として不売堂(鶉屋書店)に騙されたというハナシは事実無根だと。
「始末におけないのは、この小説はかなり事実に基づく記載もあることで」、愛書趣味をめぐる様々な不品行がちりばめられていて、確かに作中人物にされたらメーワクだろうなぁ(^-^;) 川島氏が三茶書房主に聞いた話しによれば、鶉屋さんはこれで寿命をちぢめたのではないかとも( ・ o ・ ;)
それでキョーレツなのは、ハナシにでてくる『ルーベンスの偽画』贋作を作った首謀者として、実は当時、小寺自身がもっとも疑われていたんだそうな。うーん(゜〜゜ ) 小寺けんきちの評判が妙に悪いのは、この本の出版で決定的になったのだねぇ。
そして、山下武氏も……(・∀・)

山下も「古書の鬼」だったらしく、私の知人は家に押しかれられて中戸川吉ニの処女小説集『団欒の前」を譲ってくれと迫られ、拒絶すると二十歳も年下なのに「じゃあ、貴方が死んだら私に」とまで言われたそうだ。

うーん、気持ちは分かるけど(って、いーのか(^-^;))、それは最後に言うコトバでは(σ・∀・)
わちきも言おうかすら…