書物蔵

古本オモシロガリズム

近代日本書誌学についての書誌に代替できそうな…

上記の『近世国学者による図書館設立運動』落合重信だけど、これはタイトルは著述内容を代表してないんだよね(・∀・`;)
それで最後に掲げられている次の文章が埋もれてしまっていて、惜しい。
じつはこの論文集、「図書形式学のねらい」(p.75-122)がイチバン価値がある。それも、落合の分析ではなくて、いろいろひっぱられている書誌が使えそう。
というのも、落合のいう「図書形式学」というのは、近代日本書誌学のことなので。
書名、著者名、標題紙、献辞、序文、凡例、目次、見出し、挿図、注・参考文献、頁付け、柱書、巻末、索引、奥付、著者略歴、広告
など、それぞれの事象についての、主に戦前の文献が挙げられているところに価値がある。