書物蔵

古本オモシロガリズム

名称典拠の事例研究

国内で唯一、名称典拠(著者名典拠)の情報に注目しとる学者先生のお友達、オタどんが。
同じく名称典拠の情報に疑義を。→三人(?)の斎藤忠
「斎藤, 忠 (1957-)」で出てくる書誌へのリンクが一部、まちがっとるのではないか、との疑義。
ちょっと見てみたところ、 たしかにクルマ関係とトンデモ関係の2系統の図書群にリンクされとって、トンデモ系が別人なようにみえるが、よくみると。
トンデモ系なのにクルマ関係の本が出とる出版者から何冊か出てるのがわかる。
 秘められた日本古代史100の謎 / 斎藤忠. -- 青年書館, 1995.10
 古代史定説に異議あり / 斎藤忠. -- 改訂新版. -- 青年書館, 1999.12
この書誌の出版者もまちがいという可能性は低いから、一応、この人は「クルマ系とトンデモ系の二足のわらじ」を履いているとみなすべきでは。

レファ本から補足

定番の『著作権台帳』にはみあたらないが。こっちにあったよ。
現代日本執筆者大事典. 第4期(1992-2002) / 紀田順一郎. -- 日外アソシエーツ, 2003.11
これのv.2,p.537にクルマの斎藤, 忠さんが出てきて。

著述家 (専)クルマのメンテナンス・メカニズム 軍事関係
筆名=斎藤春樹

とある。
おなじ「執筆者大事典」の古い版には「小説執筆」ともあり、『ザ・ナイスマガジン』に連載「戦いシリーズ」(1989.3〜)を持っているともある。
わちきは「大事典」にある軍事趣味が転じてトンデモ史になったとみるがいかがか。
ただオタどんが別途指摘するやうに、『考古学の基本』の著者というリンクは、これは正真正銘のまちがいだね。

別の例

むかしわちきが愛用していた『欧文表記ハンドブック』を引いてみたならば。

1. 欧文表記ハンドブック / 鈴木兼吉. -- 日本エディタースクール出版部, 1983.6
2. 校正技術 / 執筆・編集:鈴木兼吉. -- 日本エディタースクール出版部, 1972. -- (エディター講座)
3. 自然之美. 第1集 / 鈴木兼吉. -- ミドリ会, 明45.2

うーん(゚〜゚ ) やっぱり3件目がアヤスィ〜(σ・∀・)σ