書物蔵

古本オモシロガリズム

京の夢、東京の夢

早起きしたので、お忍びで知恩寺
だれにも悟られぬやうにコソコソと
もちろんオタどんにも…
ん〜あんまない(´・ω・`)
それでも数冊、仮性図書館本を拾う…
柏書房のPR誌『リベルス』は、地図図書館学について。
京都外大の『Gaidai bibliotheca』は酒井テイさんの「国会図書舘の役割」。
ぐるぐる廻るも、わざわざ新しい幹線に乗ってきただけのものはなし…
と。

プルルル プルルル
わちき:はい、わちきですが
友人A:いま池袋の往来座外市に来てるんですけど、『セーショーネンドクショシドー』って本が出てますよ

キ、キ、キ、

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

戦時国民読書の論説中、イチバンめずらしい本!
青少年讀書指導 / 岡本正一著. -- 厚生閣, 1943
上記、webcatのデータでは岡本正一著となってるけど、これは編者。厚生閣の主人ね。
この本は、なにを隠そう、「読書会の指導性論争* 1943 中田邦造(館界)vs.矢川徳光(教育学)」の論説が載っているのだ。
いやぁ(・∀・`;)
こんな本がこの世に存在すると知ったのはいつのころだったか、って書物蔵過去記事を検索せば、1年ちょっと前のことであった(*゜-゜)遠い目
■[館][古]戦時図書館学の再現(http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20060811/p2
『図書館用語辞典』に、(後の)マルクス主義教育学者、矢川徳光昭和18年に邦造タンの読書運動を批判していたことが書いてあるのだが、それがどの文献なのかが判らなかった(著作集にも手がかりなし)ところ、なんとまぁ、これまたレアな阪本タンの文献リストにて知ったのであったが、それがまた探しても探しても(古書市場)にないもので。
それを本日、友人が知らせてくれたという次第。

わちき:なんでもいいから、それ押さえて!`・ω・´)o

この本は、一部大学や県立図書館にはあるも、なぜか国会図書舘にはない。それで、わちきのNDC,件名を駆使した未知文献探索網から漏れておったのだわさ。
ぬぁああんと!500円だという。うーんあんまり安すぎです古書現世さん(^-^*) どこぞでしたらケタひとつ上かすら…(わちきはね、いつも思うとるんよ、「安くて珍しい本」とゆー現世さんの看板はいつわりでないと)
日本列島縦断してでも求めんとした本が、なんとまあ池袋で見つかりましたとさ。

京の夢、東京の夢