書物蔵

古本オモシロガリズム

コーニツキさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

画は取り寄せた日本書物史・図書館史本
なにがいいって…

  1. すべてのニホンゴの発音がわかる
  2. 漢語を漢語で言い換えるような手抜きがない
  3. 索引がバッチリある

1は言わずもがな。いますべての漢字にルビが振ってあるような学術書ってないでしょ。これは結果としてそれがあると言える。
2は、東洋人がやる東洋学の弱点がない、ということ。ある用語(漢語)を説明しようとして、単にまた別のワケワカラン漢語に言い換えているだけなことって結構ある。ってか、結局、それって「分かって」ない人がやる「逃げ」にすぎんのだけれど。これは原理的にそれがない。
3は1,2とあいまって、この単行本がただの学術書ではなく、日本書誌学辞典(総ルビつき)として機能することを表している。
これらのほかにも美点はあって…

  • 日本の書誌学がネグりがちなコレクションや図書館、それに書目の歴史について充分な量の記述がある。
  • 最新の、外国語と日本語の文献注がきちんとついている

などなど。主題から引く文献目録としても機能するわけですな。