書物蔵

古本オモシロガリズム

早稲田で魔法の杖を拾う

いっしょに早稲田へ進出す。
ここでひさしぶりに古書現世を覗くと…
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
雑誌新聞文献事典 / 天野敬太郎[他]. -- 金沢文圃閣, 1999.9. -- (文圃文献類従 ; 1)
これが、ちょこんと棚にならんでたんだよ! Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!
お値段をみると… たったの¥12000!!! ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!
即買い!!!

これはレア雑誌をさがす魔法の杖なのじゃ

最近、わちきは雑誌マニアになりつつ。
べつに故福島ジュロウさんみたいにコレクトするんじゃなくて、レア雑誌の所在や雑誌記事の書誌を見出すのがオモシロくなって凝っておるのじゃ。単行本ならWebcat Ndlopac Unicanetでたいてい見つかるけど、雑誌新聞ってのは、Webcat NDLopac でも結構でてこないもんがあって、なかなかむずいですからの。
現状では、Webcat NDLopac でナイと、そこでとまっちゃうんだろうけど、その先に進むツールがいくつかあって、そのひとつがこれ。
とりあえずのとっかかりとして、あるタイトルの新聞・雑誌らしきものの刊行年代、ジャンルなどを確認するのに必須のツールなのじゃ。
それらを押さえたあと、おもむろに所蔵館などを絞り込んでいくのがオモシロなのである。
端的にいって、新聞・雑誌の解題書誌(annoted bibliography)なわけ(o^ー')b
NDL-OPACデータでは件名が「記事索引」になっとるが、これはレトリカルなタイトルに引かれた素人がよくやる典型的まちがいで、Webcatの「雑誌--書誌;新聞--書誌」(NDLSHなら「雑誌--書目--解題;新聞--書目--解題」あたり)が正しい。よくみるとNDLCもマチガイだね。

いま、日本の古本屋をひいたら

早川さんがやはり同じ値段で出している… ってこれ定価2万なうえ刷り部数も少なく品切れみたいだからすぐに上がるのでは。

古いツールだからこそ

実際、この本を持ってないような大学図書館・県立図書館は、「レファレンスはマジメにやりません」って宣言してるようなもんだよ…(・∀・`;)
ネット資源ってのは、この先アフォでもアクセスできるようになってくる。
情報の有無というのは「非対称性」にあるんだから、こーいった紙ツールを適時に集められる図書館と、そうでない図書館とでは、どこまで行っても差が縮まらない。
最近、この本屋さんが出した天野敬太郎日本書誌の書誌』最終巻?にしても、レファレンスをやるとこなら、買ってあたりまえで、出たことを知らないとか、知っても買わないというのは、ほんとにもう、レファレンサーの風上にも置けませんことですよ。
ホントは重要なんだけど、あんま有名でないこーいったツールを押さえられるかってのが、それこそ重要なわけで。
図書館のレファレンス力を測るのに、金沢文圃閣さんとこのツールの所在はひとつのメルクマールになるでせう。