書物蔵

古本オモシロガリズム

今月号はテンコ盛り(図書館雑誌ゴシップ読み)

派遣のほうが有能?

まずは5/24にあった理事会(20名ほど)のこと。

派遣でくる人は,ひろいろな職場を渡り歩いているから知識が豊富で,図書館の中で立てこもっていた人よりもずっとユースフルというか,有能である

理事会における石井紀子理事の発言。(p.521)
明石浩理事は,この前段階で(p.520)

公務労働の図書館員と,民間委託の図書館員と,どちらのサービスを利用者が心地よく感じるか

と問題提起してるけど,石井理事の言っていることが実態を反映しているとすれば,勝負あったというところかな。
だから,西村彩枝子理事が

司書として働く人たちのかなりが,非常勤や,賃金の安い委託会社で働く人たち,派遣会社で働く人たちに代わられようとしている。(中略)賃金の安い人たちも[日図協に]入会できる仕組みを考えることが必要だ。

って言ってるのかなぁ。

【武士はくわねど】定款の変更【高楊枝?】

おなじ理事会では,日図協の定款を変える話が。
これは節税対策のために,日図協が「学術的な調査研究を」行うと書き入れるものらし。
「ウチは学者の社交場じゃござんせん」的なモノイイがついたみたいだけど,常世田氏曰く「理念とか中身の話ではない」という。それも結構だけど,カネ払えんですよ,といっているのだろうね。

【借金は何を】大借金・専門職【残すのか】

カネといえば,翌日の5/25にあった評議員会(200名ほど)では。
薬袋先生が,つっこみ。7300万円を協会がどっかから借金した件。
財政担当の西野常務理事が,

民間企業でいえば,この土地・建物〔10億円の価値がある茅場町の会館〕がなければ,不渡りはとうに出ている状態である。

って,そんなにヤバかったの(×o×)
薬袋先生は,貸してくれた人には申し訳ないが,返済計画や再建計画がなくても済んでしまうのが個人借りの問題だという。そして結局,

リスクは誰が背負うのか,会員が背負うわけである。結局この会館をつくったことは,今考えればリスクがあったわけである。(略)〔一方で,専門職運動が頓挫してることに〕対して何の意見もなく,またその採決について保留が3人しかいなくて,皆さんが認められた。私は皆さん〔特に個人選出の評議員〕の意思決定に対して疑問を持つ。そのようなことで〔司書職を認めろと〕対外的な主張ができるのか。

んー,薬袋センセのお嘆きはもっとも。なれど,これでわかったのだ。この瞬間に戦後の専門職運動が挫折・失敗したことが宣言されたのだ(薬袋先生によって)。しかし薬袋先生は館界の小室直樹だなぁとつくづく。
さらにさらに,カネといえば,お気楽な意思決定で協会が借金まみれになって,そのたんびに救われはするんだけど,日図協の政策的オプションが失われていくってーのは,いままでにも2,3回あったよね。ほとんど活字にならんけど。

なつかしき三宿

今回も,分不相応な会館をブッ建てたのが原因のように読めるけど。
そういえば,旧・会館は立地がよかったなぁ〜 三宿ですよ。おしゃれな。
おしゃれに改装して,1階の資料室をライブラリー・バーにして,若者を入会させる
って手がつかえたのにーぃ,もったいない。
茅場町って,オヤジッチの街だよ(´・ω・`)
んで,そのまた次の5/26にあった定期総会(200名ほど)では,糸賀先生が松岡事務局長とドンパチ。
そのほうが日本の図書館政策にとって重要なんだけど,もひとつ重要じゃないことが(・∀・)
→「よしの冊子」がゴシップになってるよし