書物蔵

古本オモシロガリズム

五反田で,中公文庫,日外アソ史,せどり男爵

さがしていた牧野武夫『雲か山か:出版うらばなし』(中公文庫)昭51を格安300円にてゲット。最近はさすがに下落しつつある中公文庫絶版も,書物趣味ものはいまでも高値。
このまえなないろ文庫さんが出してた読書関係雑誌一括がバラで売られてたんで,拾い忘れのパンフ『紙文明の未来とメディアの変革』を。これは「日外アソシエーツ創立25周年記念フォーラム」の会議録で,なかみよりも,日外の略年譜がついているのが使える。
まともに論評されないTRCと日外について論評予定…(って業界を残らず敵にまわすのう… 旧派も新派も,共産主義者も商業資本もバッサリ…)
ほかにもいろいろ
月の輪書林さんが出してた,
小梛精以知『人脈覚え書』こつう豆本 昭63
を500円だったので拾い,なにげに他の店がだしていた『せどり男爵数奇譚』をパラパラめくっていたら, 「小柳」という変名で登場人物になっていた(・o・;)ビクーリ
図書館講習所では,生徒が20人ほどしかいなかったのに,先生が50人もいて豪華だ,とか,その先生のうち半分以上が文学博士でスゴイとかいう話を,せどり男爵に「小柳」がする。せどり男爵は,古書肆の番頭であるだけでなく,コレクターでもある小柳の蔵書をひそかに欲しいと思いつつ,「セドリーカクテル」(だったかな?うろおぼえ(^-^;))を飲むのであった…
この,小梛精以知については,月の輪さんの目録にその蔵書の一部が載っていたよね。トップ屋だった梶山季之も,小梛精以知もすでに亡く,いるのは書物奉行と月の輪さんというわけ,って,たまたま帳場で会計してくれたのが月の輪さんだったのだ(^-^*)
せどり男爵数奇譚』は大昔にいちど読んだけど,古本屋に売ってしまったのだった… もう一度,読んでみるかなぁ。そしてかつての背取り師を思い出すのじゃ。わちきも,そう,むかし1度だけ「背取り」成功したことがあるぞよ。復刊された『ローマ帝国衰亡史』(岩波文庫)を,しばらくして山陽堂支店に売りにいったのじゃ。