書物蔵

古本オモシロガリズム

「古書目録」の使い方

古書目録には2つの意味がある。ひとつは重要文化財みたいな古典籍の目録という意味。でもフツーは古本屋が発行する販売書誌のこと。
で,その販売書誌はさらに2つに分けられる。ひとつの店が在庫を載せる「自家目録」と,古書展覧会に参加するいくつかの店が一緒にだす目録。そう,図書館学でいう union catalog みたいな(古書業界では合同目録というらし@ジュンク堂の怪人様による)。
んでもって,陸続と古書展の目録が送られてくるようになってきた。実は今までこの手の目録とは縁がなかったんだけど,最近,送られてくるようになったのだ。
この手の古書目録はいろいろ不思議なのだ。はっきしいって斯道の入門者にはよくわからないことが多い。ちょっと解説するね。

収集法

まず,どーやって送ってもらうか。
ふつうの業種なら,手をかえ品をかえ個人情報を売買してはダイレクトメールを送りつけてくるもんなんだけど,この古書目録なんてもんは,全然そんなことはない。
まずは,古書展にいかないといけませぬ。
古書展にいってみると,帳場あたりに(いわゆるcasherね)段ボール箱がほおってある。そん中に紙くずがグチャグチャと。ふつうの人にはゴミ箱にしかみえません。それがあれば,そこに自分の住所を書いた紙を(名刺でも可)をブチこんでくださいまし。
はい,これで次回からその古書展の目録が送られてきますよ。でも他の古書展のはほぼ絶対送られてきませんからご安心?を。こんなご時世になんて謙抑的な。
え? 目録はでてるみたいなのに段ボールがないって? そんな場合にはノート(ほんとにノート,ただの大学ノートなのだ)があるはず。そこに住所を書いてみてちょ。
なになに,ノートもないってか。そうそう,ありがちなのだよそんなことも。そこらへんの紙を渡してくれます。ほんとにそこらへんの包装紙の切れっ端だったりもする……。そこに書いてくださいまし住所(^-^;)
これで古書展開催の1週間ぐらいまえに,あなたの住所に古書目録が郵送されてきますよー

正態な使い方

欲しい本が載っていたら,注文しましょう。
注文は,それぞれのお店にします。大抵締め切りは古書展の前日のお昼。FAX,はがき,電話でしましょう。まちがっても会場の古書会館にしないように。
でも古書ってのは,ほぼいつも一点モノ。人気のモノはかちあいますですよー(^o^;) どうなるんでせう。
かち合ったモノは,厳正抽選となりますです〜(ホントか?)

変態な使い方

欲しい本がなかった場合でも,使えます。
その古書展にその古本屋が,どんな系統の古本を持ち込んでくるのかが判るのだ。
だから行くべきかどうか,判断材料になりますねー(^-^*)
とくに明日みたいに古書展の初日が三つもかち合う場合には,どれを最初に廻ろうか決めるのにお役立ちっ!

あしたはァ,どぉーおっちだぁー♪

南部,西部,東京の3個所で同時に古書展あり。さてどうするか?
なにもなければ,五反田→神田→高円寺 かなぁ。最後にじっくり店舗を廻るなら神田が最後でもいいけど……。でも古書目録を比較検討したところ,
神田→五反田→高円寺 ということにケッテーイ!
神田に図書館本が出るのだ。弥吉光長満州国立図書館)のとか。一件注文したよー。当たったらどうしやう,困るなぁ。
え? 当たらないと困るのまちがいじゃないかって? いやいや,あたると支払いしなけりゃならなくなるんで,困るのだ。
ほかにも,斎藤昌三「変態蒐癖志」も注文。当たるかなぁ。ドキドキ

会場へいく

会場にいったらば,帳場にいる人に申し込みがあたってるか,あたってないか聞くことになりまする。
行けない場合は,電話で訊けますよ。当たってたらきっと郵送もしてくれることでせう。

タイヘン重大なこと

とっても重大なことを。でも,最後に重大なことを書くのは,マニュアル的記事としては下策ですね。わざとです(^-^*)。重大なんですが,オモシロイので。
フートーなんです,封筒!
ええっ! もう捨てちゃったって!
そりゃそうだ。わても家人に捨てられましただす〜
ゴミ箱から救済しますたが…。 これを持って会場へいかねばならんのだす〜 なぜでせう?
これを段ボール箱に入れないといけない古書展があるのだす。お客は会場に行って段ボール箱にこの封筒を入れる。すると次回,目録が送られてくるというしかけ。
でも,これでますます段ボール箱がゴミ箱にしか見えないという事態が強化促進されているのがまた,古書業界の反通俗的な由縁ではないでせうか。