書物蔵

古本オモシロガリズム

議会図書館分類(例 地図の分類)

LCには件名のほかにも分類表もある。LCCね。
このLCCは,分類項目の一覧表が大きな本で数十冊もあるくらい詳細なものなんだけど,これが米国では結構普及しているらしい。(分類表には他にも有名な, DDC,Dewey Decimal Classificationがある)
これ,おもしろい分類表でねー。資料形態のちがいが,そのまま分類項目に反映されている。ほんとうは主題ってのは,形態(内形式・外形式,辞書とかフロッピーとか)とは別に成立する概念だから,分類には反映させないほうが,より純粋な表なんだけど。
で,たとえば「東京との公園緑地マップ」ってのにこれで記号をふると,
G7963.T6G52 1993.T6 となるらしい,な,長い。これを腑分けすると…

LCC主標目  G7963 (一枚もの地図-日本)
地方記号  T6   (Tokyo をカッター表にあてはめたもの) 
主題図記号 G52  (LCCのG表の固有補助表の公園・記念物)
測図年   1993  (測図年 不明の場合は出版年で代用)
著者記号  T6   (Tokyo をカッター表にあてはめたもの) 

ははぁ。結構複雑ですね(これは邦文では初の解説だよん)。
これをNDC(日本十進分類)で排架している(棚にならべている)図書館がたまたまあるけど(調布市),こんなかんじ。
T 02 629.3-ト
T(あるいはT02)は別置(べっち)記号。それにNDCの公園と,東京都のトを(おそらく著者記号で)つけている。