書物蔵

古本オモシロガリズム

論理化で見えるようになるもの

論理と実務

ネットで瞬間、図書館クラスタの部分的につぎのブログ記事が話題になってゐた。

今日の田村先生のお話の中で印象的だったのは、「現職の人は理論が飛躍しやすい。そのことを意識してほしい。そのほうが物事が早く進むから実務的にはいいこともある。ただしうまく行かなくなったときに破たんしやすい。慶応大学で社会人向けの論文指導の時に力を入れてやってきたのは理論の飛躍を埋めることだった。」とのこと。私は特にその傾向がありそうなので、常に意識していこうと思います。
http://korezumi.hatenablog.com/entry/2015/10/26/225441

いや実際、実務や業務は、理論(理屈)をすっとばしてやったほうが早い。
それに実務やギョームって、じつはみな、前任者からの慣例をくりかへしてゐることがほとんど。それがラクっちゅえばラク(´・ω・)ノ
でもやっぱり、環境全体がかはっちゃったりした場合、理屈とセットで考えなおさないと、うまくいかんのよ。

実は実務も始原には

ってか、それまで上手くまはってゐるやうに見へてゐた伝統的ギョームも、実はその始原においてハ、誰かがちゃんと考へて(つまり理屈を構築して)創ったもんだったりする。
わちきの趣味の図書館史でも、たとへば国会図書館の基本事業といふのは、アメリカ様のエライ人がご降臨して、さっと書いたメモランダムを、ありがたく遂行してきたといふのは、こりゃあ『国会図書館三十年史』をきちんと読めば分かるんだわさ。
まぁアメリカ様はそれをどこから、といへば、なんだかわからん、いつのまにやら国立図書館になっちまった議会図書館数十年の歴史からひねりだしたもんなんだけどね(^-^;)
それはともかく論理と実務

むしろ間違いを分かり易するための論理化

森さんがこの前、誰だったのコトバか、あるいは森さん自身の思いつきとして、こんなことを言っていた。

考えの論理化は正しさを保証するものではなく、むしろ間違いの検証に役立つ。

これを聞いて、ほとほと感心したよ(*´д`)ノ

雑索採録誌三倍化の成功と失敗

かきかけ

なにゆゑにかうしたのか理由の明示

かつて分類実務の大家に線が正幸といふ人がをられた。
彼がいふやう、

しかし最初の論理と実務の話は、おそらく背景に次のやうなプロセスがあったはず(σ^〜^)

口承文藝における話型の變形・傳播過程を見るやうでチト面白かったので。教場に關する所感が酒席で語られ、それが同席者の反應を得て膨らんで、また教室での授業に還元され……。學校教師が近代説話を傳承する流布者になることは「世間話」研究において既に指摘がありました。