書物蔵

古本オモシロガリズム

一介の事務員だったのにICU図書館の館長になった鬼頭女史

ネットで紹介されてたので読む
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009587136

鬼頭 そうです、そうです。何しろ、ICU は新しい大学だから、ものがないんですよね。だから、よそからも借りたい。「東京西地区大学図書館相互協力連絡会」を作ろうと計画を練ったのは東京経済大学図書館の多田二郎氏との話から生まれた構想です。彼と一緒に、しょっちゅう、いろんなことをしゃべっていてね。地区の大学図書館に呼びかけの手紙を出しましたが、お断りの手紙が一通だけあったんです。特殊分野の単科大学で、自分の所は専門分野の資料を十分に集めているので、他の図書館の資料を使うことがないとのお手紙でした。それがたちどころに覆ったんです。その大学の学生2人がICU の図書館に無断で入館して、蔵書をカバンに入れて持ち出したんです。蔵書にはブックディティクションテープが貼られていましたから、出口でチャイムが鳴り、バーが動かなくなったんですね。2人の学生はびっくりして、持ち出そうとした本を出して、ひたすらあやまりましたが、私は直ぐにその大学の図書館に電話をしました。図書館長と事務長が直ぐに来られ、2人の学生を引き取って行かれました。「うちの学生が、他の大学図書館の資料に興味があるとは思いもよらなかった。」とおっしゃって、加盟館になられたのです。劇的な事件でした。

図書盗難をたてに、図書館協力を迫るとはなかなかやりおる(゚∀゚ )アヒャ

だけど、全体に保守的。図書館は、ことに保守的。その中の最も保守的なのは、カタロガー。
私、アメリカの大学図書館に行った時に、そこのカタロガーの人と話して、「ああー、日本と同じだ」と思いましたよ。(笑)やっぱり、すごく保守的なの。共通した、カタロガーの特性があるのね。アメリカの、どこかの大学の図書館かに行ったら。

一から図書館学ができたわけでない日本ならではの現象ぢゃないかしら…