ごく初期にバランスのとれた短評が日経に載ってたことを知った。Y氏が言ってたのはこれだったかぁ。
ネット上で読める。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO57507820Z10C13A7BE0P01/
「SFでもファンタジーでも童話でもなく、宮崎駿がリアリズムの新たな段階に立ったことに深い感慨を覚える。宮崎アニメの転回点」と中条さんは評する。
たしかにこれまでのものとは全然違うアニメ。いままでのが全部エンタメなのにこっちは純文学なのだ(*´д`)ノ
だから、いままでのジブリアニメだと思い込んで行った親子づれが、「( ゜д゜)ポカーン」とするのも道理。
「難病ものの恋物語で落涙は必至だが、あざとい作劇とは無縁の潔さで」というように、描写はさらりとしている。
二郎は飛行機設計技師として抜群の頭角を現し、大空への夢を実現していく。困難と戦い、一途に自己実現をめざす二郎の姿はただただ美しい。だが、その代償は、愛する者の死という理不尽と、日本の破滅という歴史的必然だった。
まあねぇ(゜〜゜ ) 戦前の体制は、やっぱりまずかったと思うよ。
それを凝視する宮崎駿の目には、やさしさと厳しさ、そして、希望でも諦念でもない〈あわれ〉が宿っている。
とするが、むしろ、非難しているのではあるまいか。って、主人公ジロちゃんは、宮崎駿自身でもあろうけれど。