最近わちきはレファレンスのために「図書館資料論」を再編すべぇとて、日本出版史にかまけておるのぢゃが。。。
ひさびさにネットで図書館論そのものに重要な情報を見かけたので論評してみん(ﾟ∀ﾟ )
著作物の無料使用は厳罰に( ・`ω・´)b
これぢゃ！(σ・∀・)σ
刑事罰適用１年 売り上げ回復せず
9月29日 16時44分
www3.nhk.or.jp/news/html/20130929/k10014898651000.html
これは、「違法な音楽・動画をDLしたら死刑、ぢゃなかた、その手前の懲役・罰金にしたらどーなったか」という報道。
昨年の改正著作権法（施行2012.10.1）で、ネットの違法な音楽・動画をDLしたら厳罰（2年以下の懲役or/and200万円以下の罰金）にすれば、正規のサービスでの売上が上がるんぢゃないかとギョーカイの方々が期待していたもの。
今回、測ってみたら、違法DLが厳罰化されても、別に売上はあがらなかった（むしろ去年より下がった）ということが判ったのだそうな。
音楽配信については、去年10月から6月までで前の年より24％の大幅な減少となっており、売り上げの回復には十分につながっていないことが分かりました。
日本レコード協会の高杉健二常務理事は「レンタルの利用が増えるなど法改正の効果はあったが、お金を出して買うことにはなかなか結びついていない。〜」
とかとか。
ん？(･ω･。)
図書館と関係ないぢゃん、ってか(σ＾〜＾)
さにあらず(*´д`)ノさにあらず(σ・∀・)
「タダなら使うけど(ﾟ∀ﾟ )カネだすんなら、要らね┐(￣ヘ￣）┌」という人々
これってサ、
タダで著作物を享受していた人たちが、タダで享受できなくなった時に、同じものに金を払うようになるのか
って問題に変換できるでしょ(σ・∀・)σ
タダならゲットするけど、カネだすんなら、要ラネ
ということが、音楽・動画において、刑事罰を導入してまで社会実験がされたとゆーわけ。
んで(o・ω・o)
タダで著作物を使わせる→図書館
公共図書館とゆーものは、まさしく
タダで著作物を使わせる
ところなわけであーる(σ・∀・)σ
公共図書館を「無料貸本屋」として非難・批判する言説は大昔からあり、それはさまざまなパターンがある（詳しくは、『公共図書館の論点整理』勁草書房，2008の第1章を見られヨ）。そんなかにはスジのイイものもワルイものもいろいろあるけれど、著者や出版業界側の意見の一つに、
〔公共図書館による無料の〕貸出が著作者や出版社に経済的損失をもたらすという問題意識
がある。カネがらみでいいかえれば、
貸出回数分、本来なら本が売れていたのではないか
とする見方である。これは違法DL厳罰化を推進した音楽業界人たちと同様に、著者や出版人に根強くある考え方（といふか感じ方）であると思ふ。
でも「社会実験」はなかなかでけん(´･ω･｀)
で、これは証明のしようがないので、図書館業界側も出版業界側もこれ以外の数値をちまちま採取したりいじったりして、客観的数値が出るの出ないのと議論していた部分が業界の一部にあったのだが。
ならばとて、
現実に法改正をして、著作物（本）をタダで使わせるの（＝貸出）を禁止して、その分、著作物（本）が売れるようになるか
という壮大な社会実験をするにはいたらなんだわけである。
もちろん、実際に
ことも、議会で賛成多数を得れば、可能なわけであるが、そがいな「社会実験」は、家族制を廃止したり（ポルポトとか）、軍隊で階級を廃止したり（初期の赤軍とか）、オモシロいし壮大ではあっても、取り返しのつかない部分が大きすぎるので、なかなか実行には移せない(。・_・。)ノ
答え、出たよねｏ（＾-＾）ｏ
で、話は戻るけど(σ＾〜＾)
ナント、まったく同じ図式の「社会実験」があったぢゃ、あーりませんか(≧∇≦)ノ
違法ＤＬ禁止の刑事罰設置とその結果がまさしく「社会実験」なのですよ(σ・∀・)σ
著作物の種類こそ違え、それらをタダで使っとった連中に刑事罰を科すことで強く禁止してみたところが、その連中がこぞりて著作物使用にカネを払うようになったかといへば、そんなことにならんかった(σ＾〜＾)
むしろ、タダ著作物の見本効果がなくなったせいか、全体として著作物の売り上げがまたもや低下した(*´д`)ノ
それが今回のこれというわけ(。・_・。)ノ
いやー、著作物を業務（金儲けや職業的義務）で使う連中はいざしらず、単なる楽しみとして使用する場合に、タダで使ってた人々はタダで使えなくなったからといってカネをだすかとゆーと、ださないのではないかと思ってたんだけどね(σ＾〜＾)
やっぱす、というとこ(*´д`)ノ
