書物蔵

古本オモシロガリズム

乗り物・メカ・アニメ『風立ちぬ』を見た

まへまへから気になってた宮崎アニメ、『風立ちぬ』をやうやく見れた(*´д`)ノ
なにをかくそうわちき小学校のみぎりから宮崎アニメのファンなんよ(^-^;)

破綻の予想

でも最近、ハウルといいポニョといい、ストーリーの破たんがはげしくなって、かつてのお話としてまとまっていたラピュタとか千と千尋とかにくらべて、「今回も破たん。。。」とおそれてをった(。・_・。)ノ
それに主役の声優にど素人を登用するという極左冒険主義。。。((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
いや、もー、見るまで怖くって怖くって。。。(・∀・`;)
で。
結論なのだが、思ったよりよかった(o^∇^o)ノ
主役の声も、あのボーっとした調子が、主人公の造形のボーッとしたところと、まあなんとかあってたし。意外と声の質が若かったのも破たんを回避していた。

お年寄り向きのアニメ

子供を避けんとして平日の午前中から行ったのだが、それでも少し紛れ込んでいて、あきちゃたのだろう、しゃべったり、足で前の席をけったりして、ショージキじゃまであった。。。(*´д`)ノ

お年寄り向きのアニメ

という意見があったが、まさしくそんな感じ。
まあ宮崎さんもいい年だしねぇ。。。
名古屋の駅前なんかも、昭和前期ならあんな感じになるだろう。。。とか。
ホテルも木造でギシギシいうとこなんか、以前よく行った万平ホテルみたいな。。。(*´∀`*)

映画自体は、あるオニャノコも言ってたけど、

いい映画ですよ

とフツーには言えると思う。
作品のキャッチフレーズ「生きねば」とか、「いざ、いきめやも」という気分に、自然になったなぁわちきは。
まあ、普段の生き方が、共同体や政治的正しさと無縁で、趣味的だから自然にそうなったのだろーけど。
逆に共同体や正しさにゴホーシしてる人たちは怒る作品ですよこれは(σ^〜^)σ

死に急ぐこともない

それはともかく、自分しかできないことを生きている間やらねば、と思ったことだった。
最近、体調不良や病気などもあり、ヒトは、有機物の体をつかって生きる、という現象を生きてをるのだなぁと感じることしきり。
知人とかで若いうちに自殺しちゃった人が何人かいたけど(まあ、そんなに仲良くはなかった)、人など生物なのでいつでも死ぬるのだから、自分から死ぬことはあるまいと。
死んじゃいたい人は、おおくの場合、疲れたりして、死んじゃいたいんぢゃなくて、単に「休みたい」人なのではあるまいかの(*´д`)ノ
休むがよろし(まぁ休むのが、これまた大変なのだけれどね)
まあたまに、早く死んだほうがいいような人もいるがの(・∀・) さういった人にかぎってなかなか死なぬものよ(´ヘ`;

昭和前期日本の象徴としての牛車

まあこのアニメ、全体にヒコーキと機関車と船の、乗り物アニメ(機関車トーマスなみ)だと思うんだけど、ちっとオモシロかったのは、試作機を工場から飛行場へ運ぶ場面。その運搬手段が。
さてなんでせう(。・_・。)ノ
答へは、牛車。
ってか、飛行機が載ったトレーラーを牛が引く。
その場面が2度もでてきたのは、当時の技術の跛行性を宮崎さんが強調したかったのだねぇ。。。
昭和前期、日本の技術というのは、まさしく跛行的な発展をしていて。
それこそ堀越二朗の九試艦戦(のちの九六艦上戦闘機で、零式艦上戦闘機の前身)の出現によって欧米を超えるようなものも設計されたのだけれど、そんな新鋭機を運ぶのは、牛。
飛行機運搬用のトラックもないし、あったところで、道が舗装されとらんのだから、早く走れん。走ったところで部品ぶっ壊れるよ。
産業構造的に最適解が牛車なわけである。さういふ国は、支那軍とは戦術的にやりあえても欧米の本国軍とは話にならんからねぇ。。。(´ヘ`;)
やっぱり軍部がいばる国はあんまいい国ぢゃ、ないなぁと思ったことだった。
まあいちおー「日本軍閥」は解体されたことになってをるからね。自衛隊も旧軍の伝統をひいてはをらぬはずだし。
最後に、ほんのちょびっとだけ、B-29が飛んでたなぁ。
やはり国民を護れなかった帝国陸海軍は信用をなくして当然としかいいようがないなぁ。。。