書物蔵

古本オモシロガリズム

出版統計の秘密

出版科研の出版統計について、ちょっとした発見をしてニンマリ。
しかし、国会さんのパスファインダー、これに関してわけわからんのはこまったもの。縁なき衆生を惑わせてるよなぁ。。。
ってか、書き方が逆さなんよ。
パスファインダーの要諦は、主題書誌でないこと。これがどうやら図書館後進国の日本司書にわからんよーなのだ。
出版統計については、こんな本があるあんな本がある、ってーのは、そりゃあ主題書誌。つまりやや広いジャンルを提示して、そのジャンルに入る本をさきに項目としてあげて、項目のしたでごにょごにょ、という図式は主題書誌なんで、逆をやらねばパスファインダーではない。
ん? どうやるかって?
もっと具体的に。

出版統計? あんたはいったい、文化の多様性を測るために新刊書の点数が知りたいのかね? それとも、出版産業の経済規模を知りたいんで売上を知りたいんかね? 見るものが結構ちがくなるよ。雑誌、新聞でもちがくなってくるし。図書の点数ならこれとこれ。売上ならあれ。
新刊の点数なら、出版ニュース社系と出版科研系の2つしか数値がなくてね、政府の統計もどっちかを使ってるだけでね、ニュース系はどこどこに、科研系はあそこにある、

ちゅー具合にやる。
ここで重要なのは、個々の問いが十分具体的、つまり統計書の部分にしかならんような事柄でないといかん。だって、一書をなすぐらいの主題なら、OPACでふつーに見つかるんで、だれもパスファインダーなど参照せんもん。
あと、メタレベルのこと(つまり相互に同業他社への言及をさける史料そのものレベルではないレベル)の事柄に言及すべきだし、ニーズがあるのにツールがない事柄に関しては、ほっかむりしてはダメで、

これこれを調べるには
 これこれについて調べるツールは目下のところ見当たりません。

と書くのが本来のぞましい。