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古本オモシロガリズム

Mさんと「総合」:図書館学訳語考

Mさんと、図書館情報学翻訳語論。Union catalogは、やはり総合でなく連合目録とすべきとか、レファレンスサービスの訳語では、「参考」などと「考」の字をつかうのはいけないが、実は「こう」の字の原義は、比べるということだとか。でもわちきは今の意味で「考」はやはりレファレンス・サービスにつかうべき漢字でない。
ちょっとまへ、ネットで「オーパック」という訳語?を使うべきでないと提言したひとがいたけど(ただ、業界内なのか対利用者なのかが定まらず、あまりよい提言と思えず)、訳語に関しては、もっと意識的であってよい。
だいたいさぁ、「としょくゎん」でなくて「ずしょくぁん」だったし、そのまへは「しょせきくゎん」ないし「しょじゃくくぁん」だったわけだが、たとえば、書籍館がただのbookの館だったので、もっと多メディアだよとて、図(チャート)と書(ブック)の館になり、ところがぎっちょん、図書がず・しょからとしょ(ブック)の意味になったのに並行してか(いや、時代的には100年ちかくずれる?)、圖書館のほうもひたすら単行本配本所とかしていったことなんかも、おおいに議論されてよいだらう。