書物蔵

古本オモシロガリズム

サーキュレーションって知っとる?(σ^〜^)

サーキュラー、っちゅーたら、紀要っちゅーかチラシっちゅーか、ばら撒くもの。
ぢゃ、サーキュレーショーンってったら、なーんだ?
って、手許にある# Glossary of library and information science : English-Chinese/Chinese- English / Su Chen, Shi Deng. -- K.G. Saur, 2006を見ると、

circulation
 借閲流通
 流通
circulation counter
 出納台[台]
 借書処
 借閲台
 See also circulation desk
      lending desk

とある。

サーキュレーション

ところで出版のほうでいうcirculationについてなんだけど、戦後は日本ABC協会がやってるからいーとして、戦前日本のcirculationについてチトしらべてみた。
ってか、出版史一般でもそーなんだけど、いきなり戦前文献にあたるとゆーよりも、戦後の人々に戦前史を語らせるという間接わざ(といふか、研究史もどき研究)が実は必要である。
とゆーことで、ABC周辺をかぎまわっていたンだけど、とりあへずABCがらみの出版物がいろいろあるなかでイチバンやくだったのは、しばらくまへに神田の古書展でたった300円で拾った次の本であることがわかった。

特に役立つのは第1章の新聞広告の発生とABCの胎動(の前半)なんだけど、これは同二十年の歩みに初出の文章で、それなら二十年でいいぢゃんということになろーが、実は実は、先人の回顧と展望に会報からの転載があり、それが二十年にない戦前の事情がちびっとあるのがお得。50年の歩みには戦前のことはでてこない。

で、万年社の広告年鑑である

阿部が広告年鑑をつかって出版を分析しているというのは森やうすけさんに聞いていたが、おなじ年鑑のことがABC三十年にでてきて、とても知りたかったことが載っているとあり、あわてて参照す。電通の新聞総覧に似たものでいて、実はかなり違う。これを見逃してはいかん。