なにやら久方ぶりに並木軍平でアクセスしとるお方がおられるらしいので、「さうぢゃ、久々に検索してみむ」とて、さまざまなる新しきDBをバ検索してみたらバ!`・ω・´)o
朝鮮人の愛国団体/内鮮融和強調
内地に在住する若い朝鮮人同法が帝国臣民として国家に奉公しようとかねて愛国同心会結成の準備を進めてゐたが、十七日正午から深川富川町の寄席浪速館でその発会式が行われた
朝鮮人間に信望の厚い漢学者洪鐘漢氏を会長に並木軍平氏を副会長に推し創立委員長除延炳氏司会のもとに『祖国日本の擁護』を申合せ緊急動議として『非常時における鮮人同胞の特別保護』を議したが相愛会平亜等からも祝辞演説がああり『山田一等兵』劇で内 融和を強調し盛会裏に結成を終つた
(東京朝日1932年7月18日朝刊p.7)
最近遡及された朝日新聞のDBにてヒット。
実は並木軍平が昭和初年、いささか左翼ちっくな運動に加担していたといふ傍証なり。かようにも憶測が図に当るとはおそろしいなり。あたかも4年まへ拙ブログにテ
昭和初年,社会運動,政治運動に関与。(「若き日に社会運動や政治運動に関連せる折」とあるが,桜井正次に「根本をあやまることなく」ご指導してもらったということなので,逆に,やや左翼がかった運動であった可能性あり。)
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20060130/p1
と予言(ぢゃなかた推測)してところであったことよ。
遡及といへば、よいことはコソーリとしかしない国会さんで遡及入力があったらしくて4年まへにヒットしなかったこんなものも。
横暴極まる東電を曝く / 並木軍平著 . -- 電燈電力需用家同盟創立事務所 , 1936.4
いったい、こんな昭和のパンフレットがどこにしまひ込まれてゐたのであらうかと摩訶不思議なり。
1. Y994-J6864 横暴極まる東電を曝く / 並木軍平. -- 電燈電力需用家同盟創立事務所, 1936.4
2. YD5-H-特242-239 電気ハ値下カ国営カ / 並木軍平. -- 電気値下期成同盟, 昭和11
並木軍平のbio-bibliography
- 1908.10.23 群馬県に生る。尾澤村(現・南牧村(ナンモクムラ)?)の小学校に通う
- 1920s(大正末) 桜井正次(刀匠・卍正次)に師事? 後にその縁で息子の桜井正幸(刀匠・のち人間国宝,隅谷正峯を育てる)に顧問になってもらう
- 若年期 2つの大志1)貧乏人のための工業学校の創設、2)国学研究の図書館の創設
- 昭和初年 社会運動,政治運動に関与(「若き日に社会運動や政治運動に関連せる折」とあるが,桜井正次に「根本をあやまることなく」ご指導してもらったということなので,逆に,やや左翼がかった運動であった可能性あり。)
- 1936.4 横暴極まる東電を曝く / 並木軍平. -- 電燈電力需用家同盟創立事務所, 1936.4
- 1936.11 電気ハ値下カ国営カ / 並木軍平. -- 電気値下期成同盟, 昭和11 ※内容は前著と同じ
- 1938 東京進運堂(株),瑞穂教練社(資)を興す
- 1939 同社を改組
- 1941 この頃、日本大学皇道学院に。後に在学時の先輩・講師に図書館創立委員を委嘱
- 1942ごろ 大東亜戦争にともなう軍需の活況により,工業学校が盛んになるのを見,図書館の創設に力をふりむけることとす
- 1942 『大衆人事録(第14版)』帝国秘密探偵社 昭和17年 p.732 ※立項さる
- 1942 年春に今泉定助に会い,図書館創立の件を話し,賛同を得る
- 1942 荒川区南千住町6-16
- 1943.8 皇道図書館仮文庫,高崎にて開館? 図書館蔵書の1万冊は若い頃から本人が集めたもの(らしい)。さらに図書館創立にあたって関係者からも寄贈があったらしい
- 1943 日本大学皇道研究所に在籍
- 1943.12.5 目録第一輯(創立経過報告書を兼ねる)発行
- 1944.8 目録第二輯(発行予定)
- 1945.8 目録第三輯(発行予定)