書物蔵

古本オモシロガリズム

「盗作の文学史」

読み進む。淡々としているところがむしろ読みやすい。これはかなりイイ本だと思うよ。
著作権侵害という概念とは別に「盗作」とか「剽窃」という概念が成立してきたことを淡々を描いてる。
むかし『模倣と創造』という板倉きよのぶの名著を読んで以来、著作権法の現行法の解釈学本にあきたらぬものを感じてきたが、ひさびさに盗作がらみで得心のいく本である。
どうもね。
むかし論文のアイデアをまるまる盗用されたことがあって*1、それがまた自称著作権の専門家という人物だったんであきれたことがあったが。
やはり現行著作権法のバイオレーションの話とは別に、盗作・剽窃といった概念が成立してきたのですなぁ(*゜-゜)

*1:そしてそれが先方で大失敗に終っていたのでさらにあきれた。