書物蔵

古本オモシロガリズム

外地・外邦の古本屋たち

沖田信悦『植民地時代の古本屋たち:樺太・朝鮮・台湾・満州中華民国空白の庶民史』寿郎社 2007 を読み進む。
通史というより各都市別の資料集的な感じ。
著者が使っている主要な情報源は、つぎのようなもの。
(業界誌)
『公認東京古書籍商組合月報』(?-?)などの古書組合機関誌。これなどは慶應の所蔵しかちょっと確認できんから、著者が古書関係者ならではの本といえませう。
いわずと知れた『日本古書通信』。ほかにも満洲図書館大会なんかについては『図書館雑誌』も。
(名簿など)
古本年鑑』 これを出してた古典社(沼津)については、いちど、さっくり調べた。http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20060907/p2
『全国主要都市古本店分布図集成 昭和十四年版』雑誌愛好会編 辻井甲三郎 50p. 謄写版
南陀楼綾繁さんによれば(ってか、それしかネット上、情報がない(´・ω・`)主要OPACにもなし)、1939年当時の内地・外地・外邦の主要都市における古本屋地図帳とのこと。http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/20060912
これも主要図書館での所蔵が確認できんねぇ。だれか復刻してくれないかしら… 謄写版の資料ってーのも、ホントは大切にしないといけないんだけど…