書物蔵

古本オモシロガリズム

紀田先生…

紀田順一郎先生のホムペ記事『書窓漫録』に図書館ネタが。
「あゝ、文字活字文化の日」(http://www.kibicity.ne.jp/~j-kida/image/2007/102001/index.html
つぎの2つの本について。
・図書館活用百科 / 紀田順一郎. -- 新潮社, 1981.10. -- (新潮選書)
・図書館が面白い / 紀田順一郎. -- 筑摩書房, 1994.2. -- (ちくま文庫)

初版〔1981年版〕当時はまったく無反応った。理由を考えてみたが、書斎人といわれるような人は比較的図書館に冷淡であることも一因だろう。

書物趣味の持ち主は、おおむね図書館をテンから馬鹿にしてしまう傾向があるとわちきも思う。

それにもかかわらず、十数年前の私の著書〔1994年版〕には、瞬間風速的な盛り上がりがあったのである。気をつけて見ていると、部数の多い雑誌にも図書館探訪の記事が連載されたり、雑誌「本とコンピュータ」が図書館特集を編んだりして、少しづつ空気が変わってきたのではないかという期待を抱かせたものだ。

あっ、南陀楼さんが勤めてた「本とコ」だ。

しかし、これもヌカ喜びに終わってしまった。その後自治体の猛烈な緊縮予算の影響で、(略)拙著もあっさり絶版となり、その後のフォローをする気力も失せがちだ。

あれま、絶版ですか(×o×)

書物評論で図書館をフォローしている人は

書物趣味系できちんと図書館論も(館種にかかわらず)フォローしてたのは、おそらく紀田先生ぐらいではあるまいか。「進歩的文化人」が、自分は使わないのに理念的人民主義から、「公共図書館=善」とかいう念仏を唱えるのとワケちがう
ただ、書斎人(愛書趣味家と学者)に支持がひろがらないのが問題なんだよなぁ(・∀・`;)
いまおそらく図書館を含めた書物論ができる若手は南陀楼さんあたりになるのでは。ってよく考えたら津野さんやそれこそ紀田さんの流れにつらなるのかすら南陀楼さんは。