書物蔵

古本オモシロガリズム

三田全信略歴

うしなわれた日本主義図書館学…

自分チの敷地内に「日本図書館研究所」をつくり、ホンモノの「日本図書館学会」(昭16-?)を設立し、「図書館の日本化」(・o・;)を唱えたサンダ・ゼンシン氏!
と、まあ、日本図書館学史マニヤで大東亜図書館学の復興を野望としておるわちき的には超重要な人物であったのだが。
ようやっと没年がわかった。
てか、もっと無名の人物かと思って、基本レファ本にあたるのをおろそかにして追ったのだ(^-^;)アセアセ
ニチガイの物故者人名辞典に。
細かい生没年月日と学歴、略歴がきちんと載っておったのだわさ。

1903.3.6滋賀県生 1982.4.26没 享年80 

などの基本データ(ほかにも学歴、職歴も)がわかった。情報源は「中日82.4.27夕」とのこと。(『現代物故者事典. 1980〜1982』p.155)
もちろん、戦前やっておった日本(主義)図書館学のことは書かれてはおらぬ。戦後、日本主義図書館学について言及したのは、関係者の小川寿一さんについでわちきが2人目ということじゃ。
とりあえず、三田氏の略歴を再現せん。

三田全信略歴(つくりかけ)

1903.3.6 滋賀県生 
1925 仏教専門学校卒
1931 京大文学部卒
1936 蓮房と其遺蹟 / [三田全信述] ; 柴田玄鳳編輯. -- 八幡町 (滋賀縣) : 住蓮房遺跡顯彰會, 1936
1940. 3.15-1941.1.31 京都帝国大学附属図書館勤務
竹林熊彦司書官の監修の下に、『京都帝国大学和漢図書分類目録 第3工学 昭和14年3月現在』(1941.3)の編纂に従事。小川寿一,三田全信,赤松恭一郎らと。
1941.2.16 『日本図書館学』(1)発行
1942.6.1 最終号?(4・5合併)
1945-1949 著作活動せず?(プランゲ雑索にみあたらず)
? 大阪産業大学愛知学院大学などの講師
1972〜1978 仏教大学教授
1982.4.26没 享年80

法然研究家 文学博士 光念寺(京都市北区紫野150)住職 仏教大学教授(1980ごろ) 『浄土宗新聞』

ネット情報にも少し重要情報が

たまたまググったら、晩年の三田全信の人となりを記述する回想録にいきあたった。

分厚い眼鏡をかけ、いつも本を読んでおられる老僧が光念寺の住職・三田全信先生だった。同じ近江の出身と言うだけで、若僧のワタシを可愛がって下さった。お子様がおられない先生の目に孫か曾孫の如くうつったのかも知れないが、困った時は紫竹の寺に衣食住が揃ってあるので有難かった。本は総て先生の書庫にあり図書館を利用する必要がなかった…
「蛍と星のシンフォニー」 (http://hotaru.ddo.jp/joy/joyful.cgi
三田先生 文空 - 2004/11/28(Sun) 02:31 No.621

戦後は浄土宗研究に邁進したことはOPAC等から明らかだったけれども、ご自身が相当な蔵書家であったということは、この回想録でしかわからない。