書物蔵

古本オモシロガリズム

青聯と日図研とホンモノの日本図書館学会(かきかけ

日図研(にっとけん)は青聯(せいれん)を継承した団体である」という点については争いがないとして。

わちきの(戦後言説空間の政治上正しいが、歴史的にはまちがった)思い込み

わちきは今まで、

  1. 青聯は戦前の団体 日図研は戦後の団体
  2. 敗戦を期に再結成し、
  3. けじめとして名称を変えた

というように思い込んでいた。

日図研昭和18年から

ところが回想録や、団体の正史によれば、大東亜戦争たけなわの昭和18年、青聯が解散すると同時に「日本図書館研究会」が結成されていたという。

18.12.31 
(40年史年表)p.

ここで。
この書物蔵を覗いてる人だけが知っている*1事実を足し合わせると…

昭16-17 京都 日本図書館学会
昭18-  大阪 日本図書館研究会

ほれほれ。なにやらクリソツな名前の団体が、時間も空間もビミョーにかすった位置にあるのを、なにやら不思議なものと感じないかえ(・∀・)
わちきの推測では、日図研(昭18)のメンバーは、時間的にも空間的にも、ほぼ絶対に、日図学*2(昭16)の存在を知っていたはず。だって、京都は大阪のとなり町みたいなもんだし、昭和初年の発足以来、日図研の前身たる「青聯」は、関西にあまねく会員がいたわけであるし*3
いっぽうの日図学は

で、だ。
日図学(昭16)を知っていたという前提で推論すると。


つまり

「日本」というコトバの意味

)表現の重複(いじちるしい類似)をいとわず、つけている。それには積極的な理由があるはず。
)前身の「青聯」には「日本」という語は使われていないということ。

*1:ほかには稲村てっちゃんも知ってるけど

*2:この略称はわちきがここで今こしらえたもの。この団体が略称を使っていたのかどうかは不明。

*3:いま手許の会員名簿をみると。