書物蔵

古本オモシロガリズム

本の番人が本を…?

オタオタさんにはタジタジ(^-^;)
というのも、神保町のオタさんが、なんと帝国図書館員やら帝室編修官やらが書淫の罪にふけっていたというのだ(×o×)館界ゴシップ袋を任ずる書物蔵も裸足で逃げ出す?
帝国図書館員は朝倉無声(見世物研究家)
帝室編修官は幸田成友(書誌学者)
まあ幸田シゲトモさんのほうは、正確には情報窃盗(マル秘の文書内容をメモしてた)だけどね。

〔無声は〕不在中に図書切り抜きなどの悪事が発覚し、無声は諭旨免職になったと推測できる。それにしても、帝国図書館員が図書破壊行為を行っていたとは。
昨今、図書切り抜き行為が日本人のマナーの低下の例として挙げられるが、かつて、帝国図書館員自身が行っていたのだ。

と、オタどんは断罪しておる。
傍証として、その成果たる切り抜き帳が昭和13年ごろ一度、古書市場にでたことがあるという。
それを宮武外骨が記録にどどめているわけだが、その書きぶりでは、当時、古書業界や愛書家たちの間でこの話はかなり有名だったようだ。
宮武外骨「朝倉移山人の罪悪本」『公私月報』95(S13.10.15)
画像はその一部
南陀楼綾繁さんにまでご教授いただいても結局、わからなかったものが、友人の教えにより、見世物研究(続)の解説からたどれたというわけ。
肝心のコピーは、どっかへ行ってしまった…
みなのもの、よろしく公私月報の復刻をコピーすべし。
でも話をもどせば。
わちきは100年前の、三宅雪嶺と末松ケンチョウがやった、日本最初の図書館論争「セキュリティー論争(1906)」のことを知っているから、ぜんぜんまったく驚かないのだ(・∀・)
書庫に本を置いといて、だれも蔵書点検とかしなければ、<自然に>本はなくなっていくですよ(・∀・)
そう、窓から鳩のように飛び立っていくのではないかすら