書物蔵

古本オモシロガリズム

東京帝国大学文学部出の誠実な人は。

めずらしく新刊を買いにいく
opacでみたら文庫になったばかりだったので
文学部をめぐる病い / 高田里惠子. -- 筑摩書房, 2006.5. -- (ちくま文庫)
東京帝国大学文学部出の,徹頭徹尾,誠実な高橋健二が,時代のなかでどのような機能を果たしてきたかという話が前半。
おおむねオモシロいが,戦争責任論はわちきとちょっと違う。あと,著者ご本人の自意識につきあうのがちょっと気づかれする。
まー背景にはここ10年ほどの第二外国語の凋落があるわけだが(この本は日本ドイツ文学研究史)