書物蔵

古本オモシロガリズム

集書の心得

読了まぢかの中野三敏『本道楽』(p.222)より

長澤規矩也先生の鉄道ヲタぶりはともかく)それより肝心なのは集書の心得であった。
一に何でも手にとって見ろ。小さなジャンルにこだわるな。
二に何から何迄同じ本というのは和書に限っては一つも無いと思え。(カッコ内は省略)
三にだから重複して買うことを恐れるな。
四に書生は書生らしく安い本を買え。名物ものは図書館にまかせろ。
五にその代り風呂敷一杯づゝ買うつもりになれ。
六に絶対に値切るな。高いと思えば買わねばよろしい。
七に図書館に無い本に気をつけろ。図書館は有名な本ばかり欲しがる割に,形の揃わない雑本に冷淡である。

1はまったくその通り。友人のまねをして「背文字消え,手に取ってみる駄本」(上野文庫店主)を地でいってをります。古書展をば,薄物を実際に開けてみる場,ほんのちょっとでもきにかかるタイトル・著者であれば立ち読みしてみる場,と思いさだめ,それを実践できた時には掘り出しが誕生するという次第。
2は,わちきは洋装本なんですこし違うかも。でも,署名や識語とかありますで。
3,けっこう忘れて重複買いも。でも,先日の『宝石本わすれなぐさ』みたいな例もありますんで。
4は,実践しとりますですよ。貧書生とは我がことなり。
5は,うーん,できればいいなぁ。
6も実践中。
7は… うん,これは,自分が古書展などで掘り出したもんが,国会図書舘になかったりすると,なぜだかいい気分になるも不思議なり。
あすは新宿京王に突撃!だすっ(`・ω・´)