書物蔵

古本オモシロガリズム

金森憲法大臣に「エロ本と図書館」について聞く!

エロ本,みんな好きなんだねぇ。まぁ男の子ならみんな好きとして,わちきがエロ本の範疇には入れづらいと考えてる児童pornとか朝日新聞が特に好きみたい… けど,今度は読売に特ダネ抜かれちったねぇ(でも読売はかなりおちついた筆致。法務省けしかけて法定納本図書館を検閲省に改造しようとした朝日とはかなり違う)。
金森国会図書舘長にちょっとエロ本について聞いてみた。
うん,答えてくれましたよ。

図書館にもエロ本がありますか? 法律家たちは何とおっしゃるでしょう。
(略)
日本では学校と図書館とを兄弟分のように考え,図書館を堅くるしいものに考える。(略)しかしだ,私のように老年になってから図書館屋に転業したものは,図書館についていつも最広義のものを考えるから,非常にくだけた,人類の幸福の淵源のようなものもほしいのだ。(略)勿論これは夢の国の私の図書館を言うので図書館たるお役所のことを言うのではない。
(略)
そしてエロ本保有の件はアメリカ図書館でも一論あるらしい,ただしそれをデルター集書として分類するそうだ。ギリシア文字のデルターを書いて分類するからだ。理由は知らないがだれかが三角州を連想すると言った,又他の人がゴミが堆積する形だと言った。『書物と人間』p.74-75

こんな感じ。答えてはくれたけど,徳次郎さんが生きてたときには新しいエロ本が集まっていなかったのか(戦前の禁止本はあったはずだけど),夢の図書館について答えてくれちったよ。この人,戦前は法制局長官までやったけど,ほんとは文人だったんじゃないかな。
徳次郎さんが死んで数十年,日本の国立図書館にもいろんなエロ本が集積されたわけですねぇ(山本夏彦氏のうがったエッセイ参照)。
けど,エロ本と図書館について考察したものってのは,(日本語では)わちきの駄文を除いてないのだわさ(^-^*)(でも予告した本編は未作成) 徳次郎さんが米国では議論があるってゆーけど,どんなのかな。やっぱ表現の自由とか? でも「⊿文庫」は,話はほかでも読んだけど,ほんとに分類記号・別置記号に⊿をつかってるかどうかは不明。

消えちゃった学問「ドクメンテーション」

分類・件名について知人と問答す。そのなかで documentation (記録管理学)なる異なる流派の学問が,さかんに図書館学(の目録法)の悪口(批判)を言っていた件にふれる。その悪口に対処するために,図書館学側がウソをついたことも。でも教科書には書いてないねぇ (・∀・)  documentation が消滅したことについては,根本先生だったかが書いていた。それを材料に,そのうち書きますね。