きのうツイッターで仲俣さんとこんなやり取りをしたので転載しておく。
ブックオフは行ったことがあるが、古書店は行ったことがないという学生が多数。ガチの「古本」には忌避感がつよく、むしろ入場料をとる「文喫」には興味を示す。なるほど、と思った。もっとカジュアルな「文喫」が郊外にあってもいいのかも。
— 仲俣暁生 (@solar1964) 2021年10月6日
セレクトショップとしてのニュー古書店。
新古書店と呼ばれたブックオフは、郊外型大型書店の、廉価版だったんだなぁ。
経済としてはともかく、文化としてブックオフの果たした役割は重要ですね。
私みたいな旧派からすると、その先があるとは思いますが、新刊書店にないサブカル、ちょっと前の文化といったものにフツーの人が触れる場所だったと思います。
立ち読みもある程度できたようですし。
なによりモータリゼーション化した地方では、クルマで行ける古本屋だったし。
1990年代、ブックオフに先行した新古書店、ブックセンターいとう本店によく行ったなぁ
大正期まで、東京でも町と田園は明確に分かれていたようで。
昭和15年ごろの統計では、都市部の人は郡部の人の10倍ぐらい雑誌を読んでいたらしいです。
そういった都市・村の読書格差は、戦時中の日配成立や、戦後の中間層の拡大であまり見えないようになっていったのだと思いますが。
日本の衰退や中間層の減少、ネットへの娯楽メディアの移行などで、読書格差が80年ぶりに明確になってきたのかもしれません。