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昭和初年のエディタースクール

書誌メモ

昭和初年の日本エディタースクール

こんなんが都立にあるといふ(NDLサーチでめっけた)(´・ω・)ノ

  • 出版法制要領 / 藤田知治 著 出版実務学校 1931 ※都立のみ蔵

出版実務学校とは、こりゃなんぢゃ、と思ふたら、『印刷雑誌』14(4)(1931-04)の「雑報」欄によれば「校長は咄堂加藤熊一郎氏、理事藤田知治氏、主事常光浩然氏で、四月二十四日より開校、全部夜学にて六ヶ月にて卒業、科目は左の如く(以下略)」とのこと。会場は女子外国語学校を借りたよう。
科目は商業簿記など一般科目が多いんだけど、出版法制、出版取引制度、書目解題、図書大意、出版文化史大意など、面白げなものがある。そのうちの一つの教科書が都立に残っていたというわけだね。記事によれば藤田知治は「書店巌松堂重役」とのこと。こんな本も出しとるね。

また次の弁護士のまんじゅう本によれば、明治37年9月に「京都法政大学」に入り、明治42年に上京したとある。当時は「株式會社巖松堂取締役」。京都法政「学校」は立命館大学の前身。

  • 故池田繁太郎君追慕録 / 故池田繁太郎君追悼会 編 故池田繁太郎君追悼会 1936

明治45年あたりから法制について論文を書いてをるが、 「外道及土瓶(資料及報告)」『郷土研究』1-8(大正2年10月)なんちゅーのも書いてをるらしいから、民俗学にも興味あったのかなぁ。。。