書物蔵

古本オモシロガリズム

消えた民間地図出版社

新文化を見たら、倒産した出版社についての記事が載っていて、そこにわちきが興味のある民間地図出版社についても載っていた。

地図・ガイドはデジタル化の影響で環境が一新している。創業明治五年の老舗・ワラヂヤ出版は〇二年に負債七億八〇〇〇万円で倒産している。創業当時、ワラジをはいて歩測調査を行ったことが商号の由来である。(略)現在は昭文社が君臨しているが、それ以前のリーディングカンパニーといえば、日地出版であった。しかしゼンリンに吸収され、今はない。国際地学協会は民事再生で持ちこたえた。地理の大明堂は〇四年に自主廃業した。
(消えた出版社1996〜2010年 ジャンル別に考察/能勢仁「新文化」2010年3月3日号(8面))

ほへー、ワラジヤ、ってーのは知らんかった。最初は、和楽路屋‖ワラジヤ、と称していたみたいね。日地出版は、もと、日本地図株式会社で、その元は日本統制地図株式会社。