書物蔵

古本オモシロガリズム

映画本の書誌は仮性古本本

映画本の書誌ってば、これにつきるのだが。
事典映画の図書 / 辻恭平. -- 凱風社, 1989.12
このコラム記事が実はオモシロ、図書館ネタ古本ネタなのである(と友人に教わった(^-^;))。

東京の古書店は1987年現在で829だそうで、これらがいくつかのグループに分かれて同人組織をつくり、その組織が古書会館またはデパートなどで即売展―古書展を開催する。
 いまはたいてい予約制だからそれほどではないが、デパートで先着順だったころはたいへんだった。早くから表で待っていたらしい人が、10時の開店と同時になだれこみ、エスカレーターに殺到(エレベーターには行かない)、2段跳びで駆け上がる。(略)
 わたしはあまり執着しないほうだが、それでもときにはぜひほしい本があって、前夜菓子折をもってひそかに出品の古本屋を訪ねたこともあり、神田、高円寺、五反田の会場がなつかしい。(p.183)

辻, 恭平 (1905-1997) ‖ツジ,キョウヘイ さんって映画本のコレクターだったらしい。
下記も参照。
http://www.iic.tuis.ac.jp/edoc/collection/tuji/index.html
ほぼ毎週開催の「古書展」。これの主催団体が、実は法人格のないただのグループであるということを書いている文献にはじめてであったよ。