書物蔵

古本オモシロガリズム

古雑誌の売れ方

古通』に、古書市場で雑誌がどう売れているかが書いてあった。最近、図書館本の、ある特殊な逐次刊行物についてコレクト(collect)しておるのと、帝国図書館の雑誌納本が事実上機能していなかったと知りショックを受けとるんで、古書市場において雑誌がどのように流通しておるのか、知りたいと思っておったところ。

しかし、一括二十一万円には注文は無く、欠号の補完をするような注文が多かった。文学館なども、初版本よりも、文学雑誌の収集に熱心なようである。(「古書部何が売れたか」『日本古書通信』(935)(2007.6)p.39)

古雑誌を収集する際には、できればまず揃い(完揃い)を買わねばならぬ、とは、たしか唐沢俊一氏の本に書いてあったはず。

値段は五百円から千円程度だが、やはり持っているものとダブルのは嫌われているのであろう。

これらは文学関係雑誌の成績で、他の分野はどうなっておるのかはワカラン。てゆーか市場としていまいちうまく成立しとらんのかもね。
神奈川近代文学館などが、雑誌を端本でも集めようという姿勢を示しているのは偉いと思う。
ひるがえって帝国図書館はどうか。まじめに欠本補充をしているというウワサは… これは一度も聞いたことが無いというのも不思議。