書物蔵

古本オモシロガリズム

出版警察例規集(昭和四年三月刊)の重要性

1980年代半ばに、不二出版によって、主に左翼史研究の文脈から内務省出版警察がらみの部内印刷物(それこそ秘密出版)が復刻されたのぢゃったが…

  • 出版警察関係資料集成 / 内務省警保局編. -- 第1巻 ; 第2巻 ; 第3巻 ; 第4巻 ; 第5巻 ; 第6巻 ; 第7巻 ; 第8巻. -- 東京 : 不二出版 , 1986. -- 8冊 ; 22cm. -- 複製 ; 第4巻: 無題の大正15年刊資料も収録. -- (BN0187406X) ; http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN0187406X

わちきの見立てでは、いまいち出版史にうまく使われていない気がする。特に、何を最初に見ればよいかといふ、読み方といはんか固くいへば方法の開発が未発なまま、1980年代の人々が退場するにつれ、ちゃんと使へなくなってきとるやうな(゜〜゜)
たとへば。

これ、出版法制史をやるんなら最初のはう、次の文献の次ぐらひに読むべきものなれど、それが、さきつる『出版警察関係資料集成』の最終巻に埋もれてしまってはをるまいか(σ・∀・)σ