書物蔵

古本オモシロガリズム

下町デ百科ヲ拾フコト

そうこうしているうちに友人らが現れたので、最近発見セル古本屋へ行ってみる。
深川資料館通りにいつのまにか古本屋が三軒もできていた。どれもアート系。そういう意味ではちと離れるが古書ドリスのほうがサブカルなど広めな品揃え。
わちきは昨日拾ってしまったので、そのまま近場(?)のたなべ書店へ移動。
わちきは均一に投げ出されていたこんなものを拾う。

  • 国立国会図書舘百科 

300円。しかしこの本、いまだにあそこの全体像を知るには必要なもの。ってか、こんなことは業界内では常識中の常識なんだが、ちとトリビアなのは、これって1988年の初刷りにあった索引の割り付けミスが1989年の二刷りで治っているのだ。
ふと気づいたのだが、あとがきにこうある。

本書は、管内の各職域有志64名の分担執筆によるものであるが、別に、記念事業として本書が成るについて井門寛氏をはじめ多数の館員が協力し、小高孝彦、鶴田真也、中野捷三、平野美恵子氏らのデータ提供に、査読に、校正その他に労を惜しまれなかった。(略)また、出版に際しお世話になった元館員の朝倉治彦四日市大学教授、出版ニュース社鈴木康之氏に謝意を(略)

こんなことを書いているのは石山洋さん。石山さんはもう何年もまへ石井トン先生を見たときに見たっきりだなぁ。。。
あと、井門寛といへば、このまへ早稲田の古書店街で50円均一の台に

  • 浅き夢見し : 変革に挑んだ男たち 井門寛著 IDR企画 1997

が転がってた。すわ仮性図書館本かとて、開いてみたが、にゃんだか『江戸の財政再建 : 恩田木工上杉鷹山ほか20人の改革者たち』の元になった本らしく、まったく図書館についての記述がないので放りだしたのを思い出した。いままた気づいたのだが、Ciniiからコピペした上記書誌データだけど、出版社名が純粋にまちがっとるね。拙ブログ2011/4/22(金)のメモをみてみそ(σ・∀・)σ
石山さんは「本書は今回一回限りで終わらせたくない。一定期間ごとに改定され、より充実した『国立国会図書舘百科』に生まれ変わることを切望する次第である」と言っている。へぇ、これは気づかんかったことですよ。だから清田さんはあんなこと言ってたのかぁ。。。(´∀` )
けふ夜は用事があるので早めに解散。ちと残念? けふはめでたき日なれば。