書物蔵

古本オモシロガリズム

自費出版を英語でvanity pressというワケ

昨日、こんな記事をもらった。

この記事が書かれるきっかけとなったのは次の記事。

  • 「夢を食い物にするなんて〜!/自費出版"だまし"の手口/書店に並ばず誤植だらけ」『夕刊フジ』H11.4.14 p.4

この記事が転載されているので読むと、最後のところで自費出版図書館の伊藤晋という人が出てきて

伊藤さんは「自費出版は売れない」と断言し、「自分の書いたものはおもしろいと思うだろうが、自分が他人のものを買うか考えてほしい」としたうえで、「売れないことを知っているのは出版社自身なのんだから、そのことをきちんと伝えるべき」

正直、この夕刊フジの記事を読むと、被害者で、物理学研究者だったAさん(59)の感覚をちょっとうたがっちゃう。

Aさんは十数年の研究成果に自分なりのフィクション〔を〕加え、半年で物語〔英雄譚〕を書き上げた。

これがN社から十分「共同出版でいける」と言われて、気を良くして500部刷っちゃった。
論文しか書いたことがない人が初めて書いた物理学小説って……。