書物蔵

古本オモシロガリズム

エアフィックス社のカタログにプラモ受容史の片鱗を見る

ブックカバーチャレンジ最終日 プラモメーカー、エアフィックス社のカタログ
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むか〜し実際に見ていたものは、これより少し前の版だけど、これらはしばらく前、高円寺の週末展で安く拾ったもの 刊行は1970年代の前半かなぁ… カタログ類は刊記がないのが困る この手のものは週末展にほとんど出なくて、むしろヤフオクに出るような気がする
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これ見ると分かるけど、当時のプラモは実際に手に持って飛ばして遊ぶものなのよ
毎夏、親の親友んちが横須賀(正確には田浦)にあって、必ず猿島へ海水浴に行ったんだが。 当時、記念館三笠の舳先んとこまで米軍の敷地で、フェンスのむこうで米軍人の子弟が、B-17のプラモを振り回しているのが見えたなぁ(*゜-゜) あれはエアフィックス製だったに違いない ん、ラベールか?
ついでに一緒に拾ったフランスのメーカー、エレール社のカタログ
後ろは宮崎駿の画集ね
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兵隊のプラモも実際に戦争して遊ぶもの だからお城もあった
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飛行機をブーンと口でいいながら手で飛ばす、というのは、今から考えるとやや滑稽ではあるけれど、当時はむしろ一般的なプラモ受容で。 アニメ『風立ちぬ』のメイキングで宮崎駿庵野を前に、実際にそうやってて「ああ、これは古きモデラーしぐさだ(・o・;)」と感動したものぢゃった
エレール社の箱絵はみなみな、油絵風の美麗なもの。 プラモは箱絵とセットで受容されるものだったのよ。それが1980年代、米国での消費者運動の高まりで、購買者を騙すもの、とされて完成写真にさしかえられてしまって、ずいぶんプラモの受容法が変わったんだった。リオレエオリビエ、欲しかったなぁ(゜~゜ )
エアフィックス社はおもちゃも作ってた
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拙ブログでは、ほとんどプラモに言及しとらんね いまモデラーはジャンルで分化しちゃってるが、わちきは初期モデラーの系譜を引いているんで、わりとなんでも好きだったなぁ
モデラーの性格類型 - 書物蔵shomotsugura.hatenablog.com