書物蔵

古本オモシロガリズム

届出書省略の許可証を見る

池袋、神保町、高円寺と、実は大変忙しい。
本来の研究が進まぬ困った∩(・∀・)∩
それはそうとツイッターで重要な資料を見せてもらったのでここに引用する。

これ、現物は初めてみた(・o・;
この許可証は、保存しておいたほうがいいと当時されていて、納本証明書がわりになるとか(σ・∀・)
納本証明書を内務省は出さなかったので、届出書省略の許可証が、その代わりになるよ、と当時の出版マニュアルに書いてあるのだった(σ・∀・)
詳細は次の文献の解題にあるよ(σ・∀・)

  • 文藝同人雑誌出版 マニュアル : 戦前版 / 小林昌樹 編・解題 金沢文圃閣 2017 (書物史誌コレクション ; 1)

てか研究史的には逆で。
いままで内務省が発行者に対して受け取り証書を出してこなかったとも・きたとも問題自体が建てられてこなかったのに、戦前の同人誌出版マニュアルが発掘されたら、そこに、受け取り証書を出してもらえないから、届出書省略許可書が代わりに地元官憲向けに使えるよ、と書いてあって、その記述から逆に受け取り証書が出ないということが初めて実証された、というわけ(´・ω・)ノ