書物蔵

古本オモシロガリズム

まっちゃまち(松屋町)は赤本の産地だった

f:id:shomotsubugyo:20191109060701p:plain
きのふ気づいた毎日フォトバンク内の、戦争直後カラー写真。
いやサ、この写真コレクションは、すでに昭和期にカラー写真集で出版されているので知ってはいたが、有料フォトライブラリーとなったのねん。
活気を取り戻す大阪の問屋街、昭和24年
つれづれに見ていたら、マッチャマチが出てきた。
松屋町とは、東京の蔵前にも比すべき玩具問屋街なのだが、日本出版史上重要なのは、じつは大阪が全国的地場産業、赤本の産地、ゾッキ本の問屋街でもあるからで、これは蔵前にはあまりない機能。つまり、まじめな、まともな本の産地は、東京神保町が全国区的地場産業になるんだが、ふまじめでてけとーな本の産地は東京でなく大阪ぢゃった。
手塚治虫が、最初、赤本漫画でデビューした話は象徴的だねぇ。
話をもどすと、そういった手塚初期赤本マンガが売られていた卸売の現場はまさにこの写真というわけ。