書物蔵

古本オモシロガリズム

スキャンダリズムと公共圏

森彰英が、『週刊金曜日』を評する読書新聞の連載でこんなことを書いていた。

反権力を目指す雑誌とはいえ、革新陣営が唱える「論」ばかりを並べても読者は納得しない。読者の共感を呼び起こす「事実」をどこまで集められるか。政治家や警察がリークする事実には権力の狙いがある。平井にはむしろ総会屋、組織暴力団、正統派右翼など裏社会との接触を心掛けた。「彼らには表の権力の裏方という側面があるし、また対抗する情報力もある。情報はゼニになるから精度は高い。〜
森彰英「週刊誌の志を消さない意欲が」『読書新聞』

週刊金曜日の副編集長が、きちんと総会屋さんや右翼からも情報をとっているということ。さっこんの週刊誌は、そういったきちんとした情報収集を怠りがちだとともいう。
こうしてみると、やっぱり、スキャンだリズムと公共的言説空間というのは不即不離なのね(゜〜゜ )