おとといの五反田ガレージで拾って楽しく読んだのがこれ。
田村七痴庵(ななちあん)が古書業界の概説や意義なんて、あんま言ったり書いたりしなかったんぢゃあないかなぁとは書誌鳥の弁。ん?(・ω・。)さうなのかとて、パラパラみていたMさんが、わちきと同じ箇所に注目しとったのは、なればこそ、と嬉しくおもふたことぢゃった。
高度成長期に、マンガ本や雑誌が、大量に消える現象が起きました。〜実は、この時に〔チリ紙に〕変えられた漫画本にたくさんのお宝が混じっていたのです。幸い、それらの本は、もう一度世の中に還流するチャンスがありました。〜そこ〔廃品回収場に〕目利きが待ちかまえていて、廃品から見つけ出した掘出し物を、古書店に持ち込んできます。
しかし、いま行政がやっているような回収では、そんなお宝本は、完全に消えてしまいます。役所には目利きもいないし、古書店の人間も、出入りできません。価値がわからないまま、すべて廃棄されてしまいます。
震災、戦災を潜り抜けてきた貴重な古書を、複本だとてか12万冊も闇から闇へ、溶解処分に出すような役所がもし仮にあったとすれば、そりゃあ、文化破壊も甚だしきことで、そんなところが文化というのは腹でお茶がわかせるのであった(。・_・。)ノ
まあブックオフも似たようなことをしてをる図式にはなろうがの。