書物蔵

古本オモシロガリズム

なんだかまた同じ

同じ号に「民営化で図書館はよくなるのか」(匿名氏「A」による)が巻頭論文になっとるが、これ『談論風発』の転載とのこと。うーん、この手の議論で問題なのは、長期的・大枠では、従来の直営絶対時代に実際に(主に公共の)図書館業界の自己革新が停まってしまったこと(貸出至上主義の蔓延と、前川御大の神格化)をどう考えるか、なんだよねぇ(゜〜゜ ) 短期的・小枠では、問題点を総花的に上げすぎていて、指定管理者の制度的に一番重要な問題はなにかということがわからなくなっている点。部分委託と指定管理をごっちゃに「民営化」として批判しちまってるのも説得力を減殺しているよーな。
現場から問題を立ち上げやうとするのはわるかぁないんだけど、個別具体の列挙ぢゃあ他者に理解してもらえないんで、個別具体の構造化や、適度な抽象化など、もっと「専門職」らしい文章に練ってほしかったところ。
わちきが同じ趣旨の文章を書くんなら、そうするがなぁ。。。
でもわちきは価値判断として、民営化全体が悪とは思ってをらんからよーやらん(σ^〜^)
なんどか言ったかもしらんけど、従来どおり貸出中心にやるんなら、分館や中央館でないとこは指定管理もやむなしと思うよ(゜〜゜ )
従来の直営護持派って、ぢゃあ直営で何すんの? っていはれると貸出になっちゃふからなぁ。。。護持派がさかんに持ち出す片山総務大臣(当時)のコメントだって、別に貸出を支持しているわけでは全然なくて、貸出派が嫌ってきたところのレファレンス・サービスやら場所としての図書館やらを支持して言ってくれたんぢゃあ、ないの。