書物蔵

古本オモシロガリズム

講義プリントがらみの事件(昭和14年?)

いちどプリントについて書いた。
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20120306/p3
で、『出版事典』を見ていたら、重要な情報が本文に埋もれているのに気づいた。

ところがわが国では古くから謄写版印刷によって〈講義プリント〉を作成し、これを学生間に公然と頒布する例がみられ、このため、1939(昭和14)年ころ、東京帝大の我妻栄、田中耕太郎ら21名の教授が連名で、いわゆるプリント業者に発行を禁止すべき旨を通告したことがある。(後略)

って、この文章が埋もれているのが、「こうぎ 講義(lecture)」(p.137)の項目だよーっ!(・∀・`;)
なんでこんな重要なことを引けないようにしちまうかなぁ。。。(-∀-;)
昭和10年代、「講義プリント」を出す「プリント業者」がいた。
昭和14年ごろ、事件があった。
よって、昭和14年ごろの事件を調べれば、当時の「プリント」のことがわかる、と判ったわけで。その意味でこの記事は超重要。

この先は主題の要素にわけて調べる段取りへ

著作権年表で昭和14年ごろを調べる。
出版史年表で〃。
我妻栄、田中耕太郎らの回想録などを調べる。
上記の人名などをキーワードに、新聞DBを検索する。
こういったことで「プリント」出版の歴史がわかるというわけぢゃ(゚∀゚ )アヒャ