書物蔵

古本オモシロガリズム

エロ本史の本が出された由

有泉くんのブログを読んでいたら、こんなエントリが紹介されていた。
http://6608.teacup.com/mangaya/bbs
下々の者へ(その1143) 投稿者:塩の字 投稿日:2011年10月 8日(土)13時21分0秒

 題名は大げさ過ぎるが、退屈しなかった『ポルノ雑誌の昭和史』(川本耕次ちくま新書)。自販機本やビニ本製造・販売の裏側など、ほとんど知らなかったのでお勉強に。同じエロ本業界でも、取次系と自販機系は全然違う(警視庁保安課への呼び出し時間帯も)。当然、取次版元系関係者からは一般的に見下されていた。下は下をより差別するのが常。人間の交流は多いので接点も。本書にも登場する土曜漫画新社は駿河台の、明大近くの木造ボロアパートに。編集部の北村富夫が、遠山企画でつまらん4コマ漫画を副業で連載してたので時々出入り、小遣い稼ぎにコラムなどを時々。同社、東京雑誌グループでは傍系だったと。老舗版元だったので、取次系雑誌創刊用に買収されたのだ(実際に数誌刊行。『スポーツアイ』だっけか?)。白夜書房創立者の森下信太郎(ビニ本屋営業マン出身)には、筆致に異様な配慮が目立つ。正確には『アウトローポルノ雑誌の昭和史』だろう。

へぇ、『ポルノ雑誌の昭和史』(川本耕次ちくま新書)なんて出たんだ。
大東亜戦争にボロ負けに負けて、米軍がやってきて出版法、新聞紙法が効力を停止されて以来、日本にゃあ出版警察表現規制がなくなったかのように思われていたンだけれど、実際には刑法によって出版規制がなされてきた。
その実態や歴史についてやはり記述せねばならんということは明らかであったが、必ずしもきちんとなされてこなかったからなぁ。。。
買って読もーっと。