書物蔵

古本オモシロガリズム

けふも高円寺の古書展へ

掃除をして昼飯を食ってから高円寺へ
神保町でも見た読書論の本の山ん中から3冊。みな森やうすけさんの示唆による。

1982
これは有名な「アホばか間抜け大学紀要」が載っているもの。けど書誌関係はこれくらい。ってか、これは書誌なのか?

紀要というこの耳なれぬ言葉、もとは要綱や要領を記すの意、大漢和辞典は『読史方輿紀要』の例を挙げている。それがわが区にではどんな経緯でか、学術研究機関が逐次刊行する研究報告集録を指す呼称となった。(p.29)

批判されている大学の先生方を挙げておくと、吉沢潤、伊藤幸一(国学院)、田中欣和(関西大学)、浅井喬(早稲田)、伊原昭、斉藤勇ら。谷沢は「たまたま」触れたとしている。 

済新聞社, 1980
書名索引がありがたい。国内初の書評集、書評論として『読書法』の言及があり、また、意外にも谷沢が田中菊雄の『現代読書法』を同時代に読みながらあまり評価していないことがわかる。末尾に「出版PR誌現在刊行中」という書誌があがってるのが大変にありがたい。約60誌。この書誌、林道子という人と共著になっている。

三国一郎『はさみと糊』、山岸徳平『書誌学序説』、稲村徹元『索引の話』などの書評がある。

どれも500円ほど。