書物蔵

古本オモシロガリズム

図書館屋という語

司書や図書館員、あるいは図書館人が自分のことを「図書館屋」ということがあるらしい。

世に学校屋と言ふものはあつても図書館屋と言ふ称呼はない
戸沢信義「図書館の監督官」『宝塚文芸図書館月報』3(3) p.1 (1938.3))

「図書館屋」という言葉は、昭和10年代にはまだなかったか、新奇なものであったようだ。
ただ、青木実満洲文学者、図書館員)は、戦後、このような表現を好まなかったという証言があることから(http://www.w-furuhon.net/blog/000048.html)、戦後は一定程度この言葉が広がっていたらしい。