書物蔵

古本オモシロガリズム

前川氏はふつうの人だった…

いま買うまえにジュンク堂で座り読み中。大枠は従来路線。小枠にはすこしおもしろいとこも
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石井トン氏が病気で執筆に加われず(序文より),これは事実上,前川氏の単独著作なり。
詳細はおってupするも,結局,あの輝かしき大躍進を先導した前川氏は常識の範囲に収まる人だったなり。ちと残念。路線転換は図られず。
前川氏のこの本。特徴は「反知性主義」。
とにかく「図書館学者」が目の敵にされて,もうすごい。でも,どの図書館学者かは書いてないんだなぁ(っていつものこと)。
糸賀先生なのか,根本先生なのか,薬袋先生なのか,大串先生なのか,河井先生なのか,もう,だれがだれだか…
だって,批判にせよ援用にせよ,学術系の本が一冊たりとも引用されてないんだもん。
引用されてるのは,この図書館言説史ヲタの書物奉行ですらアクセスできないミニコミ『三角点』とか…(それでも一部は瞥見してますが)。
きっと,1973年版を当時読んだ人は,いまのわちきとはサカサの感想を持ったんだろうなぁ。
で,さらにまた,きっと73年版をわちきが今読んでも,それなりに感動できるだろうし…
もし,仮にわちきが長生きして本を書くことになったら,回想録に徹しようと改めて思う。それが,自分にも周りにもいいことだと思うよ。
昭和中期が懐かしい。革新都政。社共共闘。そんななかででた73年版を大切にしたいと思ふ。懐かしい昭和時代よ,さやうなら…